2010年8月5日木曜日

報告2

※お知らせ(再掲)※
次回ウルジャンの銃夢LOは休載します。
再開は未定です。
理由はお手数ですが、ゆきと帳の過去の書きこみを参照してください。

>銃夢BBS
>コナ武道さん
>今回のことでずっと思っていたのですが、
>なぜ今になって役人が出てきたんでしょうか。

役人は出てきてませんよ?
今回の件はいわゆる業界の自主規制レベルの話です。

銃夢LO1,2巻の表現がスルーされた件について、ウルジャン編集部からメールが来たので転載します。
ここに転載する了解は取ってます。
内容はいじってないので、少し長いです。

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木城ゆきと様


おつかれさまです。
『銃夢LO』1・2巻ご指摘の箇所について、
編集部の見解をまとめましたので送ります。


まず大前提としてウルトラジャンプ編集部及び集英社は、
言葉狩りをしているわけではありません。
ですから、「発狂」「サイコ野郎」という言葉自体を
使用不可にしているわけではありません。
あくまで前後の文脈で、ケースバイケースで考えていきたいということです。

それを踏まえて、今回ご指摘のあった2点を検討しました。
結論から言うと、2点とも変更をお願いするような
表現ではないという判断です。

まず1点目。
LO1巻 99ページ
「これを知った大人達の多くは発狂し…」
という表現について。
これは、

大人達の 多くは発狂し…
     ある者は暴徒と化し
     ある者は自殺した

という3つの要素が並列されている表現です。
脳の代わりにチップがある事を知って、発狂した。
発狂した結果、暴徒と化したり、自殺したという表現ではないので、
問題ないと判断しました。

もう1点について。

LO2巻 175ページ
「悪党…ペテン師…サイコ野郎だらけの中を生き抜き
 俺は今の地位を築きあげた」
という表現について。

これは、サイコ野郎=殺人鬼という表現ではありません。
更に相手を特定しているわけでもありません。

旧銃夢で修正をお願いした「死ね!サイコ野郎」というセリフは
ザパンという特定の人物に対してであり、
しかも精神に異常を来したザパンが連続殺人を犯しています。
精神障害者=何をするか分からない者というイメージを増幅させ、
精神障害者に対する偏見意識を煽ることにつながりかねないこの表現は、
避けるべきだろうと判断しました。

サイコ野郎=サイコパスの表現は、細心の注意を払う必要がありますが、
この文脈の表現に関しては、変更をお願いするようなものではないと
判断しました。


以上、取り急ぎお伝えさせていただきます。
話し合いの際に出た検討項目については、
なるべく早くご連絡できるようにいたします。
よろしくお願いいたします。



集英社UJ編集部 井藤 涼

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